On the table
学校以外の生き方
シリーズ第一回

日本には義務教育という制度があり
誰でも一度は
「学校」というところに所属する
でも学校以外のところには
どんな生き方があるのだろう
学校で学ばない生き方、
学校で学ばない価値観
私の知らない世の中を
知ってる人に聞いてみたい・・・
学校以外の場所でどう生きるか、
何を学んだが・・・

さまざまな体験をしつつ
元気に活動している人たちを招いて
座談会形式で楽しくおしゃべりをしよう
というシリーズが始まりました

最初にお迎えするゲストは
元姫京之助劇団の天海心さん
義務教育を終えてすぐ
大衆演劇の世界に身を投じ
2年半の間、
旅から旅への暮らしを送ってきた
まだ10代の若者です

毎日舞台の上でお芝居をし、
歌って踊って
ごひいきのお客様にも
可愛がってもらえるようになりました
やさしい座長、競い合う仲間達・・・
毎晩劇場で眠るプライバシーの少ない毎日

今時の若者だった彼が
どんな風に日本中を旅してきたか・・・
聞いてみたいと思ったのです。

 
扇舞う〜旅役者の明日
  
天海心の場合

 
11.17(日) 14:00〜16:00

 
ユースプラザほっとハート


 
第一回企画・司会:白神貴士
 第一回ゲスト:天海心
 座談会参加者:12名(内青少年10名)

 
着物に着替えて舞台化粧をしてもらい、ラジカセで一曲踊って戴きました。華麗な扇さばきを目の前で見せてもらうのは贅沢な気分です。司会が大衆演劇の説明をして、姫京之助座長の劇団花車に入った経緯からお話に入ってゆきました。幼い頃から父に仕込まれ野球少年だった心さんは、母の友達の娘さんが入っているからと嫌々連れて行かれた大衆演劇だったのですが、舞台を観て考えが変わったそうです。それくらい華やかでカッコイイ世界がそこにあったのです。公立校に落ちて滑り止めに行くのが嫌だった彼は思いきって、その世界に飛び込みました。4月10日の事でした。4日後には総踊りで初舞台を踏んだ心さん。花車は比較的自由で、小遣い(旅芝居は衣食住が保証されているので「給料」ではないそうです)も多いので、体育会系の彼は、そんなに辛いと思った事はなかったようです。
一方、心さんの友人の紅輝さんは13歳で入った事もあってか、年配の座長さんで厳しかったのか、履き物を揃える所から厳しく躾られ、小遣いも少なく、夜は外に出してもらえないという事で大変辛かったようです。楽しい世界だとは言いつつ、病気でも休みたいと言い出せなかったり、いつも自分が斬られている相手役を、斬る役に廻った時の気持ちを語る紅輝さんは心さんより長い分、役者根性というものが芽生えているのだろうなと思いました。お客様から一万円札で出来たレイを掛けてもらった事はありますか?との問いには、二人とも着物をもらったのが一番高いくらいで、お金は3万円くらいが最高かな?との事でした。恋人の事なんかも聞いちゃいました。正直に答えてくれましたが、年に一度廻っていく土地、土地での遠距離恋愛は大変みたいでした。劇団を続けながら歌手の道にも挑戦したいという心さん、将来は独立して一座を持ちたいという紅輝さん、二人は大衆演劇の世界の素晴らしさを語り、みんなにも勧めたいといいます。座談会の始まる前は旅芝居を観たことも興味もなかった参加者の人たちも、終わる頃には「楽しかった」「一度観てみたい」「別の世界だと思ってたけど、距離が縮まった」などの感想を話してくれました。有意義な座談会になったと思います。
天海心 (本名:則武優宏)

☆昭和58.11.23岡山市に生まれる。
☆99年4月中学卒業後、母に誘われ
姫京之助座長の劇団花車に参加。
 以来、01年11月まで2年半の間、
旅役者の生活を送る。現在は劇団を
離れ 歌の勉強など充電期間中だが
年内にも復帰の予定。
 2002年1月と11月、ムーブインフィニティ
で舞踊のワークショップ講師をつとめた。

【企画者後記】
学歴も成績も関係なく誰でも入ってゆける旅芝居の世界は社会にとってのシェルターでもあると思います。文化と自然環境を経済の中心に置いてエントロピーの小さな文明を作って行く事が地球の将来の為だと思っている私などにとっては助成金もなく、観客に支えられて頑張っている旅芝居=大衆演劇の存在は、とても心強いものなのです。大衆演劇を観るって事はお豆腐を鍋で買いに出かけるのと同じです。若い人がどんどん観に行けば若い人に合わせたものもやってくれるのが大衆演劇です。ちょいと見直してみませんか?
(白神貴士)
On the table今後の主な予定

 1 扇舞う!ー旅役者の明日ー
 2 自由という名の風が吹く場所へ
ーNGO風の会アフガンからの報告ー
 3 日常の中の非日常
ー赤いドレスとリヤカーでー

 4 イタリアの小さな窓から
 5 赤いグリフィンを背中に
ー街を守るということー
 6 かるがも出撃!有機農法
「この大地はこどもたちからの借り物です」ー

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